丸ごとなorange

君の声を聞かせて 君の歌を聴かせて

ジャニヲタ文芸部 第0回お題「担当」

大変恐縮ですが、思い切って参加させていただくことにしました。

 

ichigonokimi.hatenablog.jp

 

 

「夢の先を照らす者」

 

君もあの前髪をつかんだの?

 

え?何の話って? ってほら、神担当の話だよ。
なんだ。知らないのか。
最近何だかいい感じだと思ったからさ。てっきり君も前髪をつかんだんだって思ってたよ。

ほら、まあこんな恥ずかしい言い方もどうかと思うけどさ。僕がどうしてずっとみんなに愛されてきたかわかる?

みんながこのことを知ってるワケじゃない。ただ…なぜかな?君にはこのことを話してあげたくなったんだ。

ち、ちょっと・・・落ち着いて。そんな質問攻めにしないでよ。

それって誰かって?

それはわからない。誰にも。そう、自分にしか感じることができない。
飛びぬけて目立つとかでもないし、見るからに怪しいなんてこともない。
ライブではうちわとかを持ってさ、みんなに紛れて気が付いてくれるのを待ってるってだけだから。

ただ自分の波長に頼るしかない。

そんな不確かなもの信じられるかって顔してるね?

無理もないよ。僕も最初はそう思った。

でもね、誰にでもいるんだ。気付かないままでいることの方が多い。だけど、出会える奴は出会うんだよ。


あ、神っていうぐらいだから、ただ見守ってくれるみたいな存在だと思う?
マリア様みたいな?

ハハハ、それはちょっと甘いかな。

輝かせるためにいろんな言葉を送ってくれるんだ。
なんて言うと、なんとかwith.Tとかみたいだけど。プロデュースとはちょっと違うっていうか。
そんなビジネスなことじゃなくて。ん?ビジネスってだけでもなかったか。そんなことはいいや。
もっと、そう。そんなwin-winみたいなやつじゃなくてさ。
いつも決め手になる言葉を与えてくるんだ。そしてそれ以外は何も求めない。

君の場合だったらどうかな?
ふふ、想像なんだけど君の魅力はギャップっぽいよね。変顔もなかなかだし表情が豊かだけど、ふと真面目な顔も見せた方がいいとかね。
ギャグの連発もそろそろ絞って当てていけとかね。

割合としては三枚目6の二枚目4ぐらいなんじゃないの?とかね。

え?二枚目比率が多いんじゃないかって?それってキャラ的にどうよって?

そ、…そうだったんだね。
ま、これは例えでさ、僕の想像だから。君の神担当がどう言うかはわからないよ。

ただね、一度見つけたら、どんなアドバイスも言うとおりにしないとダメだし、そしてその内容を人に話したらダメなんだ。

え?僕がどうかって?
それは、今の僕の姿が示してる通りだよ。

今君に話してるみたいに、昔僕にこのことを教えてくれた人が言ってた。
約束を破ったらね・・・急に「降ります」とだけ言って、姿が見えなくなるそうなんだ。
その後、不思議と心に空虚感がだけが残って、あふれるぐらい目に満ちてたキラキラの光がね、弱くなっていくんだって。


もう一度伝えておくよ。

僕らのいる世界は夢、いや幻想かもしれないけど、その中を一歩先に歩いてる。それが神担当だってね。

もし出会ったら、すぐにつかまなくちゃだめだよ。

君なら必ず探せるさ。

 

 

 

 

終~了~。

ありがとうございました。

 

一人称な語り手の方は特にイメージはありませんが、語りかけられている側は…やはりネタ元が見つけやすかったので、 自担の関ジャニ∞丸山モデルでの設定としておりますです。

ファン=担当が、彼らにとってのラッキーやチャンスの象徴みたいにできたら…という思いによります

本当は短歌や俳句など、なるべく短い字数のものに込めたかったのですが、どれかといえばまだ書き慣れている(と思われる)文章形式とさせていただきました。

 

また機会がありましたら、違う形式のものでも参加させてもらえるようになれれば!と思っています。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。